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UNIONを象徴するフロントマンロゴについて。元ネタであった俳優シドニー・ポワチエさんが死去

LA発の伝説的セレクトショップ『ユニオン』を象徴するFRONTMANとは?元ネタは名作映画のワンシーン。

Chris Gibbs(クリス・ギブス)がオーナーを務めるLA発の伝説的セレクトショップ「UNION(ユニオン)」。UNION黎明期のメインアイコンとして使用されたグラフィック『FRONTMAN(フロントマン)』は、諸般の事情でここ数年は使用されてこなかった。

そしてUNION LAの生誕30周年を迎えた2021年、傑作トレードマークが遂に復活。諸説あるこのグラフィックの元ネタだったが、UNION公式がフロントマンの誕生秘話を明言している。

デザインを担当したのはUnion初期クルーで盟友のひとりSUNG CHOIであり、インスピレーション源は黒人女性作家 LORRAINE HANSBERRY(ロレイン・ハンズベリー)が1959年に発表した舞台劇・1961年に映画化された名作『A RAISIN IN THE SUN(ア・レーズン・イン・ザ・サン)』の映画版初期ポスター。オリジナル舞台でウォルターJ.を演じたSidney Poitier(シドニー・ポワチエ)がジャンプするシーンの様子を表現している。つまりこのFRONTMANは、今から60年以上前に黒人の葛藤とプライドをテーマに描いた、ブラックカルチャーにおける革命的作品をモチーフとしており、当時のUNIONがこのグラフィックを自分たちのトレードマークに起用した意味についても深い理由があったのだろう。

そしてフロントマン復活から年を明けた現地時間2022年1月7日(日本時間8日)、1963年(昭和38年)に「野のユリ」(ラルフ・ネルソン監督)で、黒人として初めて米アカデミー賞主演男優賞を受賞した俳優シドニー・ポワチエさんが亡くなった。1927年生まれの94歳だった。映画界のみならず黒人コミュニティ、アメリカ社会全体にも大きな影響を与えたポワチエ氏の功績は計り知れない。ご冥福をお祈りします。